そして…………。
ぐちゅっ、ぐちゅっ。お稲荷様を中心に、水音が引っ切り無しに鳴り続けた。 「くく……いいぞ、三人とも……心置きなく果て続けるがよい、あぁっ」 「あぁぁっぁっ、お、お稲荷さまぁっ、も、もう止めてぇぇぇっ!!」 「くぅぅぅっ、だ、だめ、また出ちゃううっっ!」 「あ……は……わ、わたし、もう……」 『何だお主ら情けないのぉ。まだ我は三回しか逝っておらぬというに』 「はぁはぁ……わ、わたしたちが、何回逝ったと思ってるんですかぁっ!!」 『陽子殿が9回、月子殿が10回、真理子がさっきのも合わせると15回かの。……なんだ、三人合わせてもたったの34回か。くく、せめて合計50回は逝ってもらわねばの』 真理子の抗議に対し、お稲荷様は淡々と状況を述べた後、くくくと意地悪く笑った。その間もお稲荷様の襞という襞は止まることなく蠢いていた。
「「「そ、そんなぁ〜」」」 三人は悲鳴を上げた。 これでもかというくらい搾り取られ、もう精も根も尽き果てているのに、お稲荷様はまだまだ解放してくれるつもりはないらしい。逃げようにもどこもかしこもお稲荷様にがっちり締められていて、逃げるに逃げられない。それだけならまだしも、三つの穴がそれぞれの動きで精を搾り取ろうとするものだから、たまったものではなかった。 「くく、久々に満足したぞ。さて真理子よ、そろそろお暇しようぞ」 「ま、待って下さいよぉ〜。あたたた、こ、腰が」 三人の精を満足するまで吸い尽くし、まだまともに歩けない真理子を連れて意気揚々とお稲荷様は帰って行った。
そして残されたのは…… 「……陽子ぉ、今日、ご飯どうする?」 「……いらない。ていうか動く気もしない」 「……お風呂には入らないとね」 「えーやだめんどくさい。舐めて綺麗にして」 「……ばか……」 全てを吸い尽くされ、生ける屍のように横たわった二匹だけだった。 「陽子殿、お主、生き返りとうはないか?」 それからしばらくして、再び二人の家を訪れたお稲荷様は言った。お稲荷様の力で周りの記憶を操作し、死んでいないことにすることが出来ると。
二人はそれを呑み、陽子は生き返ることになった。 両親は驚きと嬉しさのあまり慌てて病院(もちろんお稲荷様がそのように手配?した)へ駆けつけ、 「もう駄目かもしれないと諦めていたのに……月子がお医者さんになったお陰ね!」 「うむ。月子、よくやった。陽子、お帰り」 と二人を抱きしめた。 「つ・き・こ♪」 「なに、陽子」 「これで堂々と外に出られるし、デートしよ?」 「そうだね、何処行く?」 「えーっとねぇ……」 二人の時間はまだ動き始めたばかり。これからどのような出来事が二人を待っているのか。それはまた別の機会に語ることにいたしましょう。 完
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